最初に・・・
coolwebwindow.com様からテンプレートをお借りしました。
HTML+TIMEでサイトを作っていましたが、とうとう動かなくなりまして、まぁ誰も来ないでしょうが、広告がウザくて更新させないと消えなくて・・・
GAME
なにもありませんが
ホントになにもなくて
むか~しむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが二人っきりで住んでいました。
子どもはいなかったのですが、若いうちはまだ、それなりに楽しみもあり、気分的にはましでした。
しかし、年を取るにつれおじいさんとおばあさんは二人っきり絶えられないほど寂しい日々を過ごしていました。
確かに、毎日が特に変化もなく、年を取るだけで大きな夢も希望もありません。
なんとしてでも、若い者と触れ合う事が出来れば、少しでも楽しい日々を暮らんじゃないか。
そう考え、ダメ元で、おてんとうさまに祈ることにしました。
「手の指ほどの小さいこどもでもいいからおさずけ ください。」
と、おてんとうさまにお願いしました。
おてんとうさまは、たまたまそれを聞きつけ、
「確かに寂しいであろうな。今まで清く正しく生きて来たんだ。冥土の土産にひと夢見せてやるかいの。」
そんな気まぐれで、願いを叶えてあげることにしました。
おばあさんは、その頃、少しばかりの体調の変化に気付いていました。
「ちょっと酸っぱいものが食べたいのう。」
「お腹が、なんとなく具合がおかしいが、食欲だけは若い頃と同じくらい出てきたのう。」
「ちょっとだけ、吐き気がするのう。」
しかし、それは年のせいだと思っておりました。
ある日のこと、急展開です。
腹部に針を刺すほどの痛みを感じ、来るべき時が来たかとおばあさんが床に伏せておりますと、下腹部でもぞもぞ・・・。
なんと、わずかに産声らしき物音が聞こえるではありませんか。
気になって覗いてみると、これはこれは、本当に手の指くらいのこどもが 生まれてきました。
手の指ほどの小さいこどもでもいいから・・・とお願いしたものの、気まぐれなおてんとうさまも冗談がきついと思ったかどうかは定かではありません。
ただ、おじいさんとおばあさんは大いによろこびました。
とても小さい男の子だった ので、一寸法師という名をつけ、それはそれは、たいそう可愛がって育てました。
けれども、三年たっても 一寸法師はちっとも大きくなりません。
五年たっても、大きくなりません。
十年たって も、一寸法師はまだ生まれたときと同じように手の指の高さの男の子です。
おじいさんとおばあさんは心配になりました。
いくら高齢出産とはいえ、基本的には元気な子供です。
ただ、いくら大事にしても、いくら食べさせても 一寸法師は大きくなりません。
一寸と言えば、現在の尺貫法で3cm余りです。
単4電池よりも小さい単5電池ほどの大きさです。
そんな小さな一寸法師は、家でおばあさんの手伝いもできないし、畑でおじいさんといっしょに 働いても草を一本しか運べません。
一寸法師は踊りと歌が上手になりましたが背が 伸びないので仕事ができません。
それに村の子供たちにいつも馬鹿にされていました。
みなは 一寸法師のことを「ちび、ちび」と呼んでいました。
「単5サイズ!」と呼ばれなかっただけましとはいえ、俗にいう「いじめ」です。
「ちびの役立たず」
いじめられると辛いでしょう。
「自分はこれでいいのだろうか。」
そう悩む日々も少なくはありませんでした。
このまま大人になっても無職です。
一寸法師は それでもタフガイです。
そしてこの上なくポジティブでした。
都会なら、自分に合う仕事が見つかるんじゃないか。
まだ見ぬ都会に夢をはせ、一寸法師は旅に出掛けることにしました。
おじいさんとおばあさんに
「わたしは都に 仕事を見つけに行きます。」
と言いました。
おじいさんとおばあさんは一寸法師を手放すのは堪えられない寂しさがありました。
でも、一寸法師もいつまでも子供ではありませんし、自分たちが居なくなったら生きては行けません。
今のうちであれば、まだ経験も積めるでしょう。
都ならば、一寸法師に合う仕事もあるはず・・。
おじいさんもおばあさんも何だかポジティブでした。
寂しいけれども、仕方がなく、旅立たせる決意をしました。
都会では、何があるかわかりません。
旅立つ一寸法師に熱射病対策で、傘代わりにお椀と、杖の代わりのお箸、と護身用に針を持たせました。
そして、 一寸法師はお椀を傘のかわりにかぶって、箸を刀にし、お箸を杖の代わりにして 都に向かって歩きはじめました。
お椀が傘・・・
少しは成長しているようです。
いえ、いずれ船代わりになるお椀です。
一寸法師にしては、傘にするにはかなりでかかったと・・・。
一寸法師は都へと歩き続けました。
来る日も来る日も一寸法師は歩き続けましたが、行けども行けども都は遠くてまだつきません。
途方に暮れていたところ、ありに出会ったので、道をたずねてみました。
「たんぽぽよこちょう、つくしのはずれ、川をあがる。」
なんとありは、片言の日本語で教えてくれました。
一寸法師はありにお礼を言い、たんぽぽの中を歩き、つくしの中を歩きつづけて、川につきました。
そこは一寸法師にとっては大きな川でしたが、彼はタフガイです。
かぶっていたおわ椀を船にして、お箸の杖を櫂 にして、一寸法師は力いっぱい川をこぎあがって行きました。
どれだけ川を上ったのでしょう。
大きな橋らしきものが見えたので、また一生懸命にこぎあがりました。
やっと、大きな橋の ところに来ると、大勢の人がその橋を渡っていたので、
「ここは都だ。」
と思って 一寸法師はお椀の船をおりました。
都には人がたくさんいて、忙しそうにあちこち歩いていました。
小さな一寸法師に とって、こんでいる道はあぶない場所でした。
「つぶされないように気をつけよう。」
と思って、一寸法師は町を歩きました。
人ごみを避け、仕事をさせてくれそうな家を探しました。
そして静かな道を通って立派なお屋敷の前に出ました。
そこは富豪の家でした。
一寸法師は玄関のところまで行って
「ごめんください。お願いします。」
とよびました。すると、だれかがやって来て、
「声が聞こえたけどだれもいないな。」
と言いました。
「ここにいます、下駄のそばに いますよ。」
と小さな一寸法師が答えました。
その人は下駄の方をのぞいてみると、そこには見たこともない小さい人間がいたのでたいそう驚きました。
「なんじゃこりゃ。」
それはこの屋敷の主人でした。
「私に出来る仕事があれば、是非させてください。」
一寸法師は、こう訴えました。
そして一寸法師をつまみあげて、首をかしげながらもとりあえず、お姫様のところにつれて行きました。
主人は
「で、何が出来る?」
こう一寸法師に言いました。
お姫様は、この見たこともない小さな人間が何をやってくれるか、目を輝かせていました。
一寸法師はお姫様の興味を惹けば、仕事にありつけるんじゃないかと思い、お姫様の前で得意分野の踊りと歌を披露しました。
大変上手だったので、みなはびっくりしました。
とくにお姫様は感動し、その 小さな男の子がかわいくて、いつも傍にいてほしくなりました。
そして、お姫様の側近として迎えられました。
一寸法師は富豪の家で生活することになって、本をめくったり、墨をすったりしてお姫様の手伝いをして過ごしました。
空いた時間で、針で刀の練習も熱心にしました。
お姫様はでかける時は、いつも 一寸法師をつれて行きました。
ある日、お姫様は清水寺に観音さまをお参りに行きました。
その帰り道で、突然見るからに悪そうな鬼がやって来て、お姫様を襲いました。
鬼はお姫様をさらって行こうとしました。
棲家に戻ってお姫様を食べてしまう気でしょう。
ここで慌てては男の恥。
一寸法師は歌や踊りも上手ですが、針さばきにも自信がついています。
そしてタフガイです。
一寸法師には作戦がありました。
鬼の前に小さな身体で立ち塞がり、
「一寸法師ここにあり。覚悟しろ。」
と叫びました。
叫んでみても、それは小さな一寸法師です。
鬼は一寸法師をつまみ上げ、手の指くらいの男の子を見て、
「そんなに小さな おまえに何ができる。このちびめ。腹の足しにもならんが、この場で食ってやる。」
とあざ笑い、そして、一寸法師を のみ込んでしまいました。
作戦通りでした。
一寸法師は鬼の胃に到達する前に、針の刀を突き刺しました。
そしてあちこち刺しながら、上にのぼって行きました。
「いたい、いたい。」
と鬼が叫び声を上げましたが、 一寸法師は力いっぱい刺しつづけました。
そして、戦意を喪失した鬼の鼻から飛び出てきました。
あちこち刺され続けたので、鬼はふらふらでした。
「まだやるか!」
一寸法師のその勢いに、飲み込まなければ勝てそうなのも忘れ、鬼は降参して逃げて行きました。
しかしあちこちチクチク痛いので、転ん拍子に、荷物を落としましたが、それすら気にせず一目散に逃げました。
お姫様は鬼が落としたものを拾いました。
どこかで見た事がある。そして思い出したように一寸法師にこう言いました。
「これは 鬼の宝物で、打ち出の小槌というものです。これをふれば、願いが叶うそうですよ 。」
そう、それはお姫様の愛読書、鎌倉初期の「宝物集」に掲載されていたものでした。
助けられたお姫様はお礼に一寸法師にこの小槌で彼の願いを聞いてみようと思い、
「あなたは何がほしいのですか。」
とききました。
一寸法師は間髪居れず
「大きくなりたいです。」
と一寸法師が答えました。
やはりまだ、コンプレックスだったようです。
そこはデリケートな部分なので触れずに、お姫様は宝物集に掲載されていた通りの小槌の振りかたで
「大きくなれ、大きくなれ。」
と言いました。
すると、 一寸法師は着ている着物ごと、みるみるうちに大きくなって、立派な若者になりました。
お姫様は、小さい一寸法師も好きでしたが、立派になった一寸法師にときめいたのは言うまでもありません。
そして富豪の家に帰って、なんだかんだでお姫様は大きくなった一寸法師のお嫁さんになりました。
一寸法師ももう、一人前です。
無理を行って旅立ちを許してくれた、おじいさんとおばあさんを都に呼び寄せて、みなは一緒に長く幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
なにもなさすぎて
むか~しむかし、ここにもあるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは毎日竹やぶに行って竹をとり、竹からいろいろなものを作って、くらしていました。
要するに竹細工職人です。
ある日、竹やぶに行くと、ふしぎな竹を見つけました。
その竹の根元が光っていました。おじいさんは
「何でこの竹は光っているんだろう。」
「とりあえず切ってみよう。」
と思って、竹を切ってみておどろきました。
切った竹のふしのあいだに、とてもかわいい女の子がいたのです。
しかし、女の子を傷つけず、うまく切ったものです。さすがは熟練の匠です。
おじいさんは小さな子を手のひらにのせて、いそいで家に帰りました。
「おばあさん、見てくれ。」
と呼んで、おばあさんに竹の中で見つけた女の子を見せました。
おばあさんは、
「神様が授けてくださったのでしょう。」
と言いました。
おじいさんとおばあさんは女の子に諸説あるものの、光輝くものの意味としての「かぐや」を当て、
なよ竹のかぐや姫という名をつけて、とても可愛がって育てました。
おじいさんとおばあさんはかぐや姫を大事に育て3人で幸せにくらしていました。
おじいさんは竹の中にかぐや姫を見つけてからというもの、竹をとりに行くたび、竹のふしのあいだにこがねを見つけました。
不思議なことが続くものです。
だんだん生活は豊かになって、大きな屋敷を建てるほどになりました。
三ヶ月ほどで、かぐや姫は、光輝くほどまぶしいほどに美しい娘になりました。
髪結いの儀式を行い、裳を着せてみると、もうこの世のものとは思えない美しさを放っていました。
おじいさんとおばあさんは気分が悪い時や気が重い時でも、かぐや姫を見るとすぐ治ってしまいました。
かぐや姫は家を出ることがありませんでしたが、その娘がとても美しいという噂は日本中に広まりました。
その噂を聞いてか、かぐや姫に会いに日本中から男たちがはるばるやって来ました。
垣根を登ったり、穴を掘ったり、その姿をひと目見ようと、多くの男が寝る間も惜しみ夢中になりました。
でもおじいさんはかぐや姫に会わせませんしかぐや姫も誰であっても会いません。
家中の者でも滅多に目にすることは叶いません。
ほとんどの男たちはあきらめて、帰って行きましたが、それでもあきらめ切れず本当にかぐや姫をお嫁さんにもらいたくて、さむい日もあつい日も竹とりの家に来ている男が五人いました。
姿も顔も見ぬかぐや姫に、どうしてここまで出来るのかは不思議なことでした。
そうこうする間に数年、とうとうおじいさんも心が揺れたのか、その五人のことをかぐや姫に話しました。
「大切なかぐや姫。神の化身かも知れないと思えるほどのお前であっても、この世に生を受ければ、年頃になれば結婚するものだ。おじいさんもおばあさんもいつまで元気でいられるかわからない。今、来られている御仁たちならば、いずれもお前を大事にしてくれるだろう。」
するとかぐや姫はおじいさんにこう言いました。
「その五人の方に、私が欲しいものを頼みます。頼んだものがもらえたら、その方のお嫁さんになっても構いません。」
そこで登場するのが五人の男ですが、それぞれ身分も立派で
・石作皇子(いしつくりのみこ)
・車持皇子(くらもちのみこ)
・阿部御主人(あべのみうし)
・大伴御行(おおとものみゆき)
・石上麻呂(いそのかみのまろ)
錚々たるメンバーでした。
でもかぐや姫は本当に誰のお嫁さんにもなる気はないので、大変難しいものを頼みました。
石作皇子に、
「天竺の仏様の石鉢をください。」
とたのみました。
お釈迦様が使用した器らしいです。
車持皇子には、
「金色の幹で、白玉の実がなっている木を持ってきてください。」
とたのみました。
東の海の蓬莱山にあると言われる木です。
阿部御主人には、
「中国にある火鼠の皮衣をください。」
とたのみました。
伝説のネズミの皮で作った燃えない衣です。
大伴御行には
「龍の首の五色の玉をとってきてください。」
とたのみました。
龍が首に飾っている玉だそうです。
石上麻呂には、
「燕の子安貝をもってきてください。」
とたのみました。
燕が生むとされるきれいな貝です。
かぐや姫の注文はどれも本当に世の中にあるかどうかわからないものばかりで、男たちはがっかりしました。
注文の品を探しているのか、長いあいだ五人の男は竹とりのおじいさんの家に来ませんでした。
しばらくすると石作皇子がかぐや姫のところに戻りました。
天竺へ行くふりをして、大和の国にあるお寺の、古くて汚い石鉢を持ち、
「天竺の仏様の石鉢を持ち帰りました。」
と見せましたが、かぐや姫はそれが偽物だとすぐわかりました。
天竺の仏様の石鉢は古くても光っているのです。
大金持ちの車持皇子は、金の幹で、白玉の実がなっている木がどこにあるのかわからないし、無理に遠い国まで行きたくもないので、木工職人にそういう木を作らせました。
そして、かぐや姫のところにもっていきました。
その木工職人はスーパー匠職人だったようです。
非常に素晴らしい出来上がりで、これにはすっかりかぐや姫も本物だと思って、もう仕方なく結婚しないといけないと思いました。
ところがその時、木工職人がお金をもらいに来たので、偽物だとばれてしまいました。
火鼠の皮衣を頼まれた阿部御主人は、高いお金をつかって、中国に行く商人に火鼠の皮衣を買うのをまかせました。
素晴らしい皮衣を手に入れて、かぐや姫のところに行きました。
かぐや姫は
「とてもきれいな火鼠の皮衣ですね。でも、本物だったら、火に入れてももえないから、たしかめてみましょう。」
と言い、火の中に皮衣を入れてしまいました。
残念ながら偽物だったので、その衣は音を立てて燃えてしまいました。
阿部御主人は恥ずかしくなって逃げていきました。
大伴御行はとても勇敢で、船にのって、あちらこちら龍を探しに行きました。
でも龍がどこにいるのか誰にもわからないので、長いあいだ海をさまよっても龍をなかなか見つけられません。
そのうちに大伴御行はひどい波風に遭って命からがら家に帰りましたが、病気になってでかぐや姫のところに行けなくなってしまいました。
燕の子安貝を頼まれた石上麻呂は、燕の巣の中を探って、何かに触れたので、子安貝を見つけたと思ってそれを手に取り急いで梯子を降りようとして、足を滑らせ、大怪我をしてしまいました。
それでも握っていたのは、古くて硬い燕の糞でした。
結局、石上麻呂もかぐや姫をお嫁さんにはもらえませんでした。
そうこうする間に、帝の耳にまでかぐや姫の噂が届くようになりました。
そんなにも美しいのであれば、一目逢いたいと思い、ある日、竹とりの家に行きました。
おじいさんもおばあさんも、帝であれば・・と喜び、かぐや姫に話しましたが、かぐや姫は帝であろうと会おうとはしませんでした。
おじいさんには
「無理強いをしようとするなら、私は消えます。」
と困らせてしまいました。
そのことを帝に伝えるものの帝はひと目逢いたかったので諦めませんでした。
そして、屋敷に忍び込み、とうとうかぐや姫に逢うことが出来ました。
かぐや姫に逢ったところとても気に入ったので、宮中に連れて行きたくなりました。
触れようとしましたが、かぐや姫は一瞬にして光になり、実体を消してしまいます。
帝は大変出来た人物で、それ以上、無理強いをしようとはしませんでした。
人間で無くても、構わない。
かぐや姫が心を許してくれるまで、距離を保ちながら待っていました。
かぐや姫の美しさが忘れられず、手紙を送り、和歌を交わす仲になりました。
3年の月日が経つある夏の夜、かぐや姫は月を見て泣いていました。
心配になり、おじいさんもおばあさんもどうして泣いているか聞きましたが、かぐや姫は黙って泣くだけでした。
かぐや姫は寂しそうに、毎夜月を見て泣いています。
おじいさんとおばあさんはとても心配ですが何もできません。
そして、いよいよ八月の十五夜の前の日、かぐや姫はおじいさんとおばあさん呼び、泣いていた理由を話しました。
「わたしは人間の世界の者ではありません。あの光り輝く月の者なのです。月から来てしばらくの間、人間の世界に住んでいましたが、月の時間では少しの間ですが、人間の時間では長い年月となりました。そろそろ帰らなければなりません。お二人と離れなければならないことが悲しくて、でも、十五夜になると月から月の人が迎えにきます。そして、帰らねばなりません。お世話になり、どうもありがとうございました。」
おじいさんとおばあさんはその話を聞いてとても寂しくてありません。
行くな言っても、かぐや姫は
「どうしても帰らねばなりません。残念ですが、仕方がありません。ごめんなさい。」
と答えました。
おじいさんは帝にかぐや姫が月へ帰ることを知らせました。
行かせないように頼んでみました。
帝もかぐや姫が月に帰ることが寂しくてなりません。
そして強靭な家来を二千人、竹とりのおじいさんの屋敷に行かせ、警護につけました。
十五夜の夜ふけ、おじいさんの家のまわりは、帝の家来でいっぱいでした。
半分はやねにのぼって半分は家のまわりに立って、みなはかぐや姫をまもろうとしています。
屋敷の中は使用人で隙間も無いほどです。
おじいさんとおばあさんはかぐや姫の手をとって、満月を見守っています。
外では、弓と矢をもって、家来たちは満月を見守っていました。
かぐや姫は言いました。
「いくら強靭な男が立ち向かっても、月の人が来る頃にはみな、力が抜けてしまいます。閉じ込めても私を守ることは出来ません。私は帰らねばなりません。お二人に受けた恩を、愛情を、返すことも出来ずに帰ることになります。」
月がいちばん丸い時、家の周りが昼間のように明るくなり、天から月の人がおりてきました。
月の人たちは光輝いているので、家来たちは目が眩み矢も放てませんし、不思議なことに戦う力と意志もだんだんなくなってしまいました。
わずかでも気が残っている家来が矢を放ったとしても、それは見事にあらぬ方向へ飛んで行きます。
月の人たちはどんどん近づき、屋敷の真上まで来てしまいました。
その中でも大きな輝きを帯びた月の人がおじいさんに言いました。
「かぐや姫は月の世界で罪を犯したために、卑しい地上へ下された。罪の期限が来たので戻ってもらわねばならない。お前たちにはしばらく世話をさせた見返りには金を与えてやったのでこのように裕福になっただろう。それで充分。かぐや姫を早く戻せ。」
そしてかぐや姫に向かっても言いました。
「いつまでも、卑しいところにいるべきではない。」
そういうと、勝手に戸という戸の全てが開きました。
かぐや姫はおじいさんとおばあさんの手を解き、外へ出てしまいました。
ひとりの月の人がかぐや姫に近づき、
「長らく卑しい物を召し上がってらしたのでしょう。お口直しに。」
と薬を差し出しました。
その薬は不死の力が宿ってる薬です。
かぐや姫はおじいさんとおばあさんに
「わたしも別れたくありませんが、仕方がありません。月の世界に戻ります。ときどき月を見て、私のことを思い出してください。」
と言って、帝にも手紙を書きました。
「帝にお渡しください。」
と手紙と薬を差し出し月の方へ向かって行きました。
そして、月の人がかぐや姫に天の衣を着せました。
天の衣は、かぐや姫に光を纏わせましたが同時におじいさん、おばあさんへの愛しい気持ちを失わせました。
ふたたび月の人になったかぐや姫は振り返ることなく、月へ上って行きました。
この後、帝には手紙とともに不死の薬が送られました。
帝は大層悲しみ、何も食べられない日が続き、手紙も薬も天に近い山の頂上で燃やさせました。
ここまでなにもなくていいのかw
むか~しむかし、あるところに仲良しのサルとカニがいました。
ある日二人であそびに行くと、カニは草の中に にぎりめしを見つけました。
サルは、うらやましくてうらやましくて
「おれも何かを 見つけよう。」
と思って、地面をよく見てさがしていると、柿の種を見つけました。
自分は柿の種、カニはにぎりめし。
そして、どうしても、サルはカニのにぎりめしを食べたくて、こう言いました。
「カニちゃん、 にぎりめしと柿の種を交換しようか。にぎりめしは、食べるとすぐなくなってしまうよね。だけど、柿の種というのは、植えると毎年おいしい柿をいっぱい 食べられるんだよ。ホントならおれは柿の種が欲しいけど、カニちゃんとの仲だし、惜しいけど交換してあげるよ。」
カニはその話を聞いて、
「柿の種はいいもんね。サルさんありがとう。」
と言って、 自分で見つけたにぎりめしと柿の種とを交換しました。
しめしめ
サルはにぎりめしをおいしそうに食べました。
カニは柿の種をもって帰りました。
カニは家へ帰って、庭の隅に柿の種を撒きました。
毎日毎日カニは柿の種に水をかけたり 、こやしをかけたりしていました。
「早くめを出さないとハサミでチョン切るぞ。」
とカニが 言うと、柿の種は慌てて芽を出しました。
結構な脅し効果でした。
そして、
「早く大きな木にならないと ハサミでチョン切るぞ。」
とカニが言うと、柿の芽は慌てて大きな木になりました。
これまた結構な脅し効果でした。
こんどは、
「早く実をつけないとハサミでチョン切るぞ。」
とカニが言うと、柿の木は真っ赤に熟くした実をつけました。
脅しきった甲斐もあって、異常な速さで柿が育ちました。
カニは
「さあ、おいしそうな柿を食べよ。」
と思って、柿の木によじのぼろう としました。
でも、両手のハサミでカチカチやっても、カニは木からずるっと滑り落ちてしまいます。
なんどやってもうまくのぼれませんでした。
カニは身篭っていました。
子供のために、栄養を取りたい気持ちで登ろうとし続けました。
そのうちサルが通りかかりました。
見ると、柿の木が大きくなっていました。
そして、木には沢山の赤いおいしそうな柿がなっています。
サルはちょうどお腹が空いていたので、柿を食べたくなりました。
そして、カニに声をかけました。
「カニちゃん、どうした?取ってあげようか?」
カニは友達のサルがやってきたので、お願いしました。
「うん。そのおいしそうな柿を取って欲しいの。」
サルは すばやく木にのぼりました。
そして、がつがつ柿を食べました。
とりあえず、味見しようと思っただけでしたが、あまりの美味しさに止まりません。
そして、独り占めすることにしました。
サルが一番赤くておいしい柿を勝手に食べているあいだに、木の下にのこっていたカニは
「あたしにも早く柿をもいで。」
と下から声をかけました。
かけつづけました。
ちょっとお腹も膨れてきたので、サルにようやく声が届きました。
「もともと おれがその柿の種をひろったんだから、おれがおいしい柿を食べるぞ。カニちゃんにはこれだよ。」
サルは青くて硬い実を選んで、力いっぱいカニに投げつけました。
「違う違う。そこの赤い実が欲しいの。早くもいで。」
カニも甲羅が硬いので、ちょっとした事ではダメージは受けませんでした。
むしろ、サルが間違って青いのを取ったと勘違いしています。
「うるせぇなぁ。ほら!」
サルはどんどん青い柿を投げつけます。
しかも、サルのコントロールの良さは尋常ではありませんでした。
いくら硬い甲羅でも、十発、二十発と同じところに硬く青い柿を投げつけられると、ダメージを受けました。
青い柿がカニの甲羅に当たり、カニの甲羅はずたずたになっていました。
「痛い。やめ・・て・・・」
それでも、サルは食後の運動みたいな感覚で、青い柿を投げ続けました。
カニは、自分の腹部だけは必死で守りながら、意識が遠のくのを感じています。
そのうち、青い柿も無くなり、カニも動かなくなっていました。
カニが死んでしまったとわかって、サルは知らん顔をして、急いで逃げ出しました。
かわいそうに動かなくなったカニのお腹から、カニの子どもたちが出てきて、 お母さんが死んでいるのを見ておいおい泣きました。
泣いているカニの子どもたちの声を聞いて、ハチが飛んで来ました。
「カニの子どもたち、 どうして泣いているの。」
とハチはやさしくたずねました。
「お母さんが死んだんだ。サルに 殺された。」
とカニの子どもたちが泣きながら答えました。
「あいつはわるいやつだな。」
とハチが言いました。
そのうち、栗がやってきて、
「カニの子どもたち、どうして 泣いているのか。」
と聞きました。
カニがサルに殺されたという話を聞いて、栗はハチと 同じように思いました。
みなはサルはわるいやつだからあだ討ちをしようと思いはじめました。
そこに臼が来ました。
臼もカニのしを聞いて、サルはわるいやつだと思いました。
そして さいごに牛のふんが来て、話を聞き、みなであだ討ちに行くことにしました。
許せない。みなは怒りで充填してしまっていました。
カニたちのお母さんのお墓を作りながらも、怒りはおさまりませんでした。
カニのこどもたちとなかまたちは、お母さんのお墓の前で、泣きながら、復讐を誓い合いました。
なかまたちはサルの 家へでかけました。
カニの子どもたち、ハチ、栗、臼そして牛のふんはサルの家につきました。
ちょうどサルが 留守にしていたところだったので、みなはあだ討ちの準備をしました。
栗は囲炉裏の中に身体をかくし、カニの子どもたちは水おけに入り、ハチは戸口の上に止まりました。
さいごに、臼が屋根に上がり、牛のふんは戸口にすわりました。
みなはしずカニそれぞれの持ち場について、サルが帰ってくるのを待ちました。
そのうちにサルが帰ってきました。
「さむい、さむい。」
と言いながら、囲炉裏のところに座りました。
囲炉裏に向かって身体を暖め、そして背中を暖めようとしました。
絶好のチャンスがやってきました。
囲炉裏に隠れていた栗は高温状態で、いつでもはじけ飛べる準備が万端でした。
サルが背中を向けた時を見計らって栗がはじけてサルの背中にとびつきました。
「あつい、あつい。」
サルは何が起こっているのかわからず、焼けた背中を冷やそうと慌てて水を探します。
サルはうなり声を上げながら、やけどをした背中に水をかけるために 水おけにかけつけました。
そこみカニの子どもたちは水おけから出てきて、水をかぶろうとした サルの体じゅうを力いっぱいはさみました。
焼けた背中にも容赦はしませんでした。
サルは言葉にならないさけび声を上げながら、なんとかカニたちを振り払い外ににげ出そうとしました。
すると戸口で待っていたハチにチクリチクリと身体中を刺されました。
もう熱いし痛いし、その上びっくりして わけもわからないまま、それでもサルは逃げようとしましたが、牛のふんにずるっと滑って、転んでしまいました。
うつ伏せに転んでしまい、もがく間もなく、屋根にいた臼がどすんと背中に落ちました。
何かが砕けるような鈍い音とともに、サルはぺちゃんこになりました。
そして、動かなくなりました。
こうして、 カニの子供となかまたちはカニたちのお母さんのあだを取ることが出来ました。